暮らしのつなぎ方、くぎり方
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キッチンのかたちを考える
キッチンのかたちってどんなものがいいんだろう?
いろんな情報をみて、調べて悩みに悩みますよね。
私たちもその問いに向き合ってきました。
料理をする場所、食べる場所。集まる場所。そのあいだをどのようにつなぎ、どのようにくぎるか。その判断が、そのままキッチンのかたちになって現れます。
だから「どのキッチンが正解か?」を先に考えると、迷います。順序が逆だからです。
私たちは、先に決めるのは、暮らし方からだと考えます。
図面を引く前に、この三つを考えてみてください。答えが出れば、かたちは自然に絞られます。
火を使い、刃物を使う時間です。集中したい人もいれば、話しながら手を動かしたい人もいます。
どちらが正しいということはありません。ただ、この答えで、キッチンを空間に開くか、閉じるかが決まります。
日常のなかでキッチンが目に入り続けることを、心地よく感じるか。
開いたキッチンには、ある程度の整理整頓が必要になってきます。それを楽しめるかどうかは、暮らし方の問題です。
キッチンを道具として考えたときに、作業の効率という切り口があります。
その代表的な指標が動線の長さになります。
I型は横移動が主体、II型は振り向く動作が加わりますが、動線は一般的に短くなります。
更に、シンク(水)とコンロ(熱)をどこに配置するのか? それをサポートする作業スペースとしてのカウンターや収納の配置などを考える必要があります。
作業の効率と暮らしの余白、このバランスが重要です。
一番と二番を踏まえて、この三番目の問いで形が具体化してきます。
三つの問いの答えが、四つのレイアウトのどれかに落ちます。
どの壁にも接せず、全周から回遊できるかたち。
行き止まりのない動線が、自然と人を招き入れる。
複数人でキッチンを囲むように、少しずつ関係が育つレイアウト。
比較的大きな空間が必要になります。
片面を壁に接し、ダイニングへと連なるかたち。
料理を運ぶ距離をなくし、つくる人と食べる人の時間をつなぐ。
視線が通り、日々の仕草がなじんでいくレイアウト。
アイランド型ほどの広さを求めず、開いたキッチンの良さを実現できる。つなぐと、くぎるの、ちょうどバランスがいいかたちです。
視界は壁を向きながらも、空間を仕切らないかたち。
手元に集中しつつ、同じ空間にいる家族の気配を感じられる。
壁面を活かして器を並べ、少しずつ景色が育っていくレイアウト。
壁沿いに納まるため、限られた面積でも成立します。
壁面を活用した収納や見せる収納など、調理の効率をあげたり、自分なりのインテリアの工夫も考えやすいかたちです。
自分だけの仕草になじむ、静かな余白。
壁に囲まれた空間だからこそ生まれる、落ち着いた時間。
無駄のない動線で、道具との心地よい距離を保つ。
料理を通じて、日々のリズムを静かに整えていく暮らし方。
思う存分料理に向き合えるレイアウトです。
キッチン空間のかたち、レイアウトが見えてくると、次に大きさの話になります。
今まで主流の、W2700mmやW2400mmなどの大き目のキッチンの良さも認めながら、小さいキッチンこそこれからの暮らしに寄り添えると考えます。
シンクとコンロが最短距離の動線上にあるコンパクトキッチンは、作業の効率を集約したものです。
ステンレスコンパクトキッチンであるBrezzaのスレンドライン、カンティーノ、エーレンSUSは全周が仕上がっているので、どんなレイアウトにも対応が出来ます。
追加でカウンターや収納をどのように追加するのか。暮らしの形に合わせて柔軟に調節がしやすいと考えています。
あなたのキッチンを考えるはじまりに、なればうれしく思います。
四つのうちのどれに心惹かれるかが決まってきたら、次に考えるのは形状や素材やディテールです。
形状タイプは床から立ち上がるスタンディングタイプか、床から浮かせるフローティングタイプか。素材は、オールステンレスなのか、木質の雰囲気でコーディネートするのか?
その話は、また次に。